エンゲージメント率を意識して質の高いInstagram・PRに!「いいね」と「保存」の違いなど徹底解説!
Instagramでプロモーションを進めていくときにまず気になる数字は「フォロワー数」ですよね。
最初の目標や指標もフォロワー数を設定することが多いのではないでしょうか。
しかしながら、本来の目的はフォロワー数を増やすことそのものではなく、
Instagramを通じて商品・サービスが認知されたり、売り上げに繋がること。
フォロワーはたくさんいるのに投稿への反応がほとんどない・購買行動に繋がらないアカウントも実際には存在します。
フォロワー数だけを指標にするのは不十分ということです。
今回は、フォロワー数以外の重要な指標である「エンゲージメント率」についてご紹介いたします。
普段フォロワーを増やす投稿をすることに意識を向けていて成果に繋がらない場合は、参考にされると良いかもしれません。
エンゲージメント率とはなにか
マーケティング用語としての「エンゲージメント」は、企業自体や商品やブランドなどに対する消費者の深い関係性のことを指します。
例えば、広告メッセージにより高い共感や信頼が生まれて、消費者の行動に繋がると、企業と消費者の強い絆ができます。
そこから、InstagramをはじめSNS上でのエンゲージメント率は、「投稿に対するユーザーの反応」を指すようになりました。
SNSによって設定されたエンゲージメントとは異なります。
Instagramで注目する値は3つ!「コメント」・「いいね」・「保存」数
Instagramでエンゲージメント率を考えるときに注目する数字は「コメント」、「いいね」、「保存」の3つです。
このいずれかが分子になります。
Instagramには、エンゲージメント率の公式の計算式はありません。
分母も
・フォロワー数
・インプレッション数(投稿が見られた回数)
・リーチ数(投稿を見た人の数)
のなかから自分で決めます。
インプレッション数とリーチ数は、ビジネスアカウントの場合は投稿ごとに確認できます。
反応率の推移を見ることが大事ですので、
分母は頻繁に変更せず用途に合わせて1つ決めると良いでしょう。
つまり、ある投稿が100人にリーチされ、そのうち10人に「いいね」してもらえたら、
エンゲージメント率は10%ということになります。
15人が保存してくれていたら保存数に関するエンゲージメント率は15%になりますね。
「いいね」より「保存」が好まれる傾向?
いくつかあるエンゲージメントの指標のうち、結局どれが重要なのかということについての補足です。
最近の少し気になる傾向として、「いいね」数より「保存」数の方が
重要視されているのでは?という傾向にあります。
「かわいい!」
「素敵!」
という共感からつける「いいね」に対して、
・役に立った
・あとで見返したい
という投稿が「保存」にあたると考えられます。
若い女性だけがInstagramを利用していた時期が終わり、年代によらず、男性の利用も増えてきました。
いわゆる「インスタ映え」から発生する「いいね」の要素よりも
「タグる」とも言われるInstagramの検索機能を重視して、お役立ち投稿の方が好まれる流れなのかもしれません。
自社でターゲット層からエンゲージメント率の指標を作る
とはいえ、「いいね」や「コメント」もフォロワーとの関係づくりのために大切な要素です。
どのエンゲージメントを大切にするかは、届けたいターゲット層と戦略によります。
こちらは、主なフォロワー属性(年齢・性別)と、「いいね数」「保存数」との相関関係を表したグラフです。
参考:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000055.000017171.html
まず注目すべきは、「男性」は全年代を通して「女性」よりも「いいね」「保存」をしないということです。
Instagramを利用していても「保存」機能を知らなかったり、使っていなかったりする割合も高いので、
特に「保存」は女性に比べると少なくなります。
逆に40代くらいまでの若い世代の女性のアカウントは、フィード投稿の「保存数」が
他の属性を持つ人に比べて圧倒的に多いです。
以上の結果から、届けたいターゲット層によって、目標とする指標が違ってくることが分かります。
例えば、若年女性をターゲットとする場合は、特に「保存数」が伸びやすいため、
「保存数」を積極的に伸ばすことでエンゲージメント率を高めていくことは有効です。
他方で、男性をターゲットにしているにもかかわらず「保存数」を重視していると、
思ったように伸びず行き詰ってしまう可能性があります。
また、中年〜高齢女性をターゲットとする場合は、
「保存」以上に「いいね」がエンゲージメント指標として重要といえます。
また、業界によっても変わってきます。
例えば、ペット業界や旅行、音楽・芸能業界だと、
「かわいい!」「かっこいい!」「素敵!」と思ってもらえることが指標となるので「いいね」を重要視した方が良いかもしれません。
一方、育児や美容、お料理のレシピなどは「こうするといいのか」「なるほど」と思ってもらえる
ハウツーのシェアで「保存」してもらうことを目指した方が良いかもしれません。
ターゲットとなる層が好む投稿はどういうものなのか。
また、同じ業界・同じ戦略の他のアカウントがどこを目指しているのかを研究・分析してみるのもおすすめです。
「共感重視」なのか「お役立ち情報重視」なのかの戦略の違いで、同じ業界でも見せ方が違ってきます。
自社のアカウントの場合はどうか?という点は、コンサルティングも実施していますので、お気軽にご相談ください。
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